ゲル'ジアバルの猟犬
その狂える咆哮は霧に包まれた海岸を照らす灯台の明りのごとく夜の闇を引き裂く。ゲル'ジアバルの猟犬は不運な獲物を求め、いくつもの次元を徘徊する。猛々しい咆哮にじっと耳を傾ければ、奴らが近くにいるのか遠くにいるのか、おおよその見当がつくはずだ。いずれにせよ、いつ、何が起ころうとも驚かない心構えだけはしておくことだ......
隣の墓石の陰にいるのか、それともはるかに離れた場所にいるのか、それは関係ない。いつか奴らは君の匂いを嗅ぎつけるだろう。いったん匂いを嗅ぎつけられたら、奴らが飛びかかってくるのは時間の問題でしかないのだ。





