『NFSUG2』の"生感"溢れるスーパーディティール
準備期間を入れれば数年という時間をかけることも珍しくもない、昨今のビデオゲーム開発。しかし我らが『NFSUG2』はどこでその時間をやり繰りしたのか知らないが、ゲーム中に実車カスタム世界と時差のない、"生感"たっぷりのパーツをドバドバと収録しまくっている。
なかでもオーディオ配置やドア、ボンネットの開閉方法といった、他のレースゲームなら企画書に一文字も書かれないような部位のカスタムが可能になったほか、ハイドロ、スピナーホイールなど、ラグジュアリー&ローユーロといった直球スポコン以外のカスタムまでフォローするほどその凝り様はハンパない。
とくに実車カスタム世界でも勢いビンビンのラグジュアリー系へのフォローは完璧で、ハマーH2やリンカーンナビゲーターなどのプレミアムSUVを新規車種として収録。このラグジュアリーSUVカスタムは、日本に関して言えばようやく盛り上がってきたところなので、『NFSUG2』は実車トレンドを追随どころか先行している驚異のビデオゲームだということを実証したことになるだろう。
また"生感"的観点で言えば、ヤバイのがサウンドだ。BGMに収録されている最前線アーティストの話は今回あえてスルーしよう。筆者が本作で最も"刺さった"のは、モニターの中のマシンが奏でる排気音だ。今までどれだけ"リアル"を標榜したレースゲームが出たのか知らないが、ここまで"爆発音"な感じの排気音を再現したゲームは他に存在しない。しかもその音質はエンジン形式によって、チューニング度合いによって、確実に変化する。
不謹慎な言い方をすれば、"マフラーからの爆音"は改造車をコロがす醍醐味の重要なファクターだ。愛車にマフラーを装着した夜、トンネルの中で思わずシフトダウンして全開サウンドを堪能したことがある人も多いことだろう。
(余談だが、筆者は昔DC2インテグラにバイク用のバンス&ハインズ製マフラーを斜めカチ上げで装着していたのだが、そのマフラーが仕上がった夜にお台場までカッ飛び、その勢いでパトカーに捕まったことがある)
とにかく『NFSUG』シリーズというゲームは、その辺のリアル系レースゲームとは違い、そういう改造車をコロがす事の"生感"を、とても、とても大事にしているのだ。
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