ピーナッツ問屋も嫉妬する『NFSUG2車道』の"キレ"具合
いまやゲームソフトの廉価版が出るのは当然の流れなのだが、毎回廉価版を出すたびにここまで仕掛けを用意してくる『ニード・フォー・スピード・アンダーグラウンド(以下NFSUG)』チームというのは、体内のN2Oボンベにたっぷりサービス精神をチャージしているらしい。
『NFSUG』の廉価版である『NFSUGJ』においても新規グラフィックの追加、パッケージの変更などを行い、この"安くてウマイ"過剰サービスに逆風吹きまくりの牛丼業界が嫉妬心で六本木(EA所在地)に火を点けるんじゃないかと思うほどだったが、『NFSUG2』の廉価版であるこの『NFSUG2車道』の場合、牛丼業界どころかアメ横のピーナッツ問屋も嫉妬することが確定した。……ピーナッツ問屋?
道ばたで口上と共にピーナッツを売るピーナッツ問屋は、その口上に惹かれてお客が足を止めると、一気に畳みかけて購買意欲にブーストをかける。最初3袋で1000円だったモノが、「コレでもダメかよ!」と店主が勝手にキレ始め、4袋、5袋と勝手に増えていく。それでもお客がニヤニヤして見てるだけだと、店主のピーナッツニトロがパージされ、「コレでどうよ!」とズドムと6袋めのピーちゃんが足されてピーナッツショーはフィニッシュする。大体この頃になると手前側で見ていたオバチャンがピーナッツニトロのオイニーにやられて財布のヒモを緩めてしまうのだが、我々『NFSUG』フリークは今、ピーナッツよりスゴイものを手に入れようとしているのだ。
そう、我々は3袋1000円でも買うつもりなのに、やはりピー問屋よろしくEA側が勝手にキレ始め、『NFSUG2車道』はサービス精神ダダ漏れのお買い得アイテムに仕上がってしまっている。
新規バイナルグラフィックの追加、それに伴うパッケージの変更などは『NFSUGJ』でもあった嬉しい追加要素だが、『車道』ではさらにロード画面グラフィックの変更、ゲーム開始時のレイチェルの愛車のグラフィックを『車道』柄に変更、さらに前作を極めた人には嬉しいミッションの追加など、なぜ廉価版なのにそこまで手間暇をかけるのか、ピーナッツ問屋店主のハイテンション以上に不思議な畳みかけようなのだ。
ピーナッツが増えてるのに価格が安いというこの『NFSUG2車道』理論は、我々消費者にとってはイイ事だらけであり、ピーナッツ問屋にとっては店を畳まなくてはいけない驚異の方法論だ。しかも原価のあやふやなピーナッツをギミックで安く感じさせて売るのとは違い、『NFSUG2車道』は間違いなく手間もコストもかかっている。ドライな資本主義経済、ビデオゲームマーケットにおいて、なぜそんなことが可能なのか。徹底したコスト管理の結果か。綿密なマーティングと戦略の産物か。違う違う。こういうのを心意気って言うんだよ。
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