| ■誰にでもできるわけではない「オフ・ザ・ボール」の動き
もちろん誰でもできるわけじゃない。選手個人の技術力・判断力がものを言う。例えばジダンという選手は5センチあればトラップできる。短い時間で状況判断して前に進める。だから展開が早くなる。早くなったらさらに短い瞬間で判断する。サッカーはそこに醍醐味がある。実際のチームでいうと、レアル(マドリード)とかすごいと思う。マンチェスター・ユナイテッドもそうだし。テクニックと特徴をチームが持っている。
技術のある選手が1メートル空けて待っていると、ぱっとみんなが出してくれる。「1メートルしか空いていない」と普通の選手は思う。でも彼らにしてみれば「1メートル空いてればできる」になるんだ。技術がない選手だと、5メートル、3メートルも空けて待っているんだけど、そこから先の展開が見えてこない。選手にもイメージがわいていない。つまりそのチームは弱い。強いチームはそれが見えているんだね。
例えば将棋とか碁は、二手先、三手先とかしかわかんないけど、将棋のプロは二十手先とか三十手先とか読める。そういうことが「オフ・ザ・ボール」の動きになる。見る側が見えてないものが見えている、見えてくる。それが重要なんだ。
■ゲームで再現された「オフ・ザ・ボール コントロール」
ゲームの話に戻るけど、今までのサッカーゲームっていうのは、ただボールを持った選手が前に出るしかなかった。だけど『FIFA トータルフットボール』では、「オフ・ザ・ボール コントロール」の醍醐味が初めてゲームで実現できた。そこが面白い。そういう点では実際の試合を見たときも「次はそこに行くんじゃないか」と先読みができる。ボールだけでなく、ボールを蹴るときに先読みができれば、先の展開を自分で考え予想することができる。それが観る楽しみにもつながるよね。
テレビゲームでそれができるのというのは、ものすごくリアル。サッカーゲームもここまで来たか、というカンジだね。
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