アミダラ女王が離れると、宮殿はすぐさま活動停止状態になるようだ。この静かな時に、政府の役人や長官は自分たちのオフィスにこもり、たまった作業をできる限りたくさん終わらせようとしている。ロイヤル・ナブー(ナブー王室)警備管理オフィスもほとんど空っぽに近い。警備員たちも女王の不在を利用して、もうとっくに終わっているはずの外宇宙プロジェクトの処理をするふりをしているか、あるいは家族サービスに勤しんでいるようである。飛行教官であり、ナブーのエリートパイロット集団、ブラボー隊の一員でもあるエサラ・ティルのみが自分のデスクで仕事をしていた。
エサラにとってこのような時間はナブー・スターファイター公社へ送られた志願書を見て新規採用の検討をしたり、保守日誌や経費報告書を再点検したりする絶好の機会であり、自分のデスクやリック・オリエの机上を整理するという余り楽しくない仕事をする機会でもある。リック・オリエはエサラの直属の上司にしてブラボー中隊のリーダー、またアミダラ女王のお抱えパイロットでもある
いつも彼女のオフィスに聞こえてくるのは、搭乗準備室にいるエコー隊の若いパイロットたちが会話を交わしている微かなざわめきだけだったので、近づいてくる足音のひびきで彼女は我に返った。足音が自分のオフィスに近づいている事を確かめ、こわばっていた背筋を伸ばした。壁の時計を見ると、丸々3時間もの間、彼女は机にかがみ込んでいたことになる。