エサラが「山のコテージにでも隠居したい」と言ったとき、ドレンは全く取り合わなかったが、エサラは自分の判断を信じていた。年をとったのかもしれない。人間として成熟したのかもしれない。いずれにせよ、この任務が終了したら彼女はこの問題について彼と本気で議論する気だ。
エサラのヘッドホンが警報を発した。敵がセンサーの範囲に入ってきたようだ。
エサラは戦術用のディスプレイをすばやくチェックした。コントロールパネルには、TFPー9から戻ってきた敵機が映っていた。一機のコレリアン輸送船がステーションと敵の空母の間に静かに浮かんでいるだけで、他に輸送船は見当たらなかった。乗組員たちはうまく逃げ出したのか、あるいは既に侵略者に殺害されてしまったのだろう。
彼女はエコー隊がこの任務を無事遂行することに確信を感じた。スキャナーに映っているのは普通のへッドハンターやマークIIであり、スターファイターほどの機動性やスピードを持ち合わせるはずがない。それに加えZ−95のシールドはプロトン魚雷をはね返せるほどの強度を持ち合わせてはいない。唯一、AF−3モデルの強化外壁だけは敵のパイロットを保護できるだろう。一方、スターファイターのシールドを破ることができるのは、Z−95の攻撃がたまたま弱点を衝いた場合だけだ。

 


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