「小隊長、準備ハ万全デス。」
航法ドロイドの操作スクリーンに文字が表示された。
「わかったわ。」
エサラはトランシーバーで答えた後、ドロイドのIDを確認した。『エルワン』のニックネームを持つR2−L1ドロイドがまた配備されている。R2−L1には、ドロイドの個性を決める思考回路に、非常に傲慢で自信家という直らない欠陥が残っていた。エサラは誰にともなくつぶやく。「それが習慣なのよね。」
「習慣ハ変エラレマス。習慣ヲリユウニスルノハ不適切デス。」
ドロイドのコメントを無視して、エサラはトランシーバーで隊員に伝えた。
「ブラボーセブンよりエコー隊。」
「みんなは充分に訓練を受けたと思ってるかもしれないけど、もう一度説明しておくわ。管制塔は戦闘地域まで誘導してくれるだけで、敵のセンサーの感応範囲に入ったらコントロールをやめてしまうの。だから戦闘地域に到着するまでに1発目のプロトン魚雷を確実に装填していなければだめ。シールドとレーザー砲へのパワー配分も再チェックしておいてね。ヘッドハンターに対してはスピードよりも火力とシールドが必要になるから。管制塔のコントロールが終了したら直ちにゼータガンマ1の攻撃パターンをとるのよ。エコー隊、ブラボー隊、分ったわね。」