シムシティファンがプレイする、シムシティソサエティーズ
体験者:ガストノッチ
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都市がフル3Dで描かれるようになったシムシティシリーズ最新作「シムシティ ソサエティーズ」。見た目だけでなくゲーム性も大幅に改変されている。
プレイヤーは市長となって,生活するシム(市民)たちの要求に応えながら,都市を作りあげていく都市開発シミュレーションの代名詞シムシティシリーズ。初代シムシティがPC版として登場したのは18年前のこと。現在ではPC版だけでなく,コンシューマ機,携帯ゲーム機,携帯電話まで様々なプラットフォームに移植されているというのだから,もはや国民的都市開発シムと言っても過言ではないだろう。そんなシムシティシリーズ最新作「シムシティ ソサエティーズ」が登場した。
PC版においてはシリーズ傑作と名高い「シムシティ4」から4年ぶりの登場となった本作は,今までのシムシティシリーズのゲーム性を大胆に方向転換させて,ソサエティーズ=社会が示すように作り上げる都市の中に社会性を持たせられるようになり,より現実的な都市を作れるようになったのだ。
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いろいろな建物をマップに配置して巨大都市を作っていく。カメラの回転,拡大縮小が可能で,様々な角度から都市を眺められる。
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最終クリア目標は用意されておらず,自分で納得できるまで都市開発を進められる。自分の住んでいる街を再現するのも面白い。
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最終クリア目標は用意されておらず,自分で納得できるまで都市開発を進められる。自分の住んでいる街を再現するのも面白い。
メインのゲームモードが支出と収支をバランスやシムたちの満足度を気にしながら都市開発を進める「普通モード」だ。最初から使用できる住宅,職場,娯楽施設,装飾品は限られており,都市開発の途中で一定条件を満たすとアンロックされて使用できるようになる仕組みだ。
普通モードのほかには,資金に制限のない「資金フリーモード」,一切の制約を受けず自由な都市開発ができる「フリープレイモード」も用意されている。どちらのモードも「普通モード」でアンロックされている建物のみ使用可能なので,まずは普通モードに挑戦してからプレイするのがお勧めだ。
本作では決められた条件を満たすことで,数々のメダルやトロフィーを獲得できる要素が用意されている。獲得条件は簡単なものから難しいものまで様々なので,全てのメダルとトロフィーの獲得を目標にして進めていけば,都市開発もより楽しいものになるはずだ。もちろん,今までのシムシティ同様に最終クリア目標はないので,その気になれば延々と都市開発を続けていける。
都市開発のベースとなるマップは,温帯地域,高山,砂漠,サバンナ,温帯な海岸,温帯な山地,熱帯地域,熱帯海岸,ツンドラが用意されている。マップ中の地面,水域,植物などはランダムに設定されるが,スライドバーにより地面の量などを細かく調整して作成することも可能だ。
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時間帯や天候の変化も再現されており,徐々に変化していく都市の風景も見所の一つである。
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条件を満たすと得られるメダルやトロフィーがある。トロフィーを獲得すると隠された建物を利用できるようになる。
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更地のマップ上に道路を敷き,住宅,職場,娯楽施設を配置していくと,時間経過と共に市民であるシムたちがやってきて生活を始める
シムシティの都市開発というと,RCI(住宅,商業,工業)の区画を配置し,周辺に娯楽施設などを配置することで地域が活性化され,区画内に住宅や工場などが勝手に建ち並んでいった。そのため,どんな建物が建つかはコントロールできなかった。
しかし,本作では区画という概念はなくなり,住宅,職場,娯楽施設,装飾品などの建物を合計500種類以上の中から自由に選んでマップ上に配置していくスタイルになった。そのため,「ここに同じデザインのマンションを並べてマンション地帯にしよう」「自分の住んでいる街を再現しよう」ということも簡単にできるのだ。
とはいえ,建物を選んでポンポンと並べていくだけでプレイヤーの思い通りの都市が作れるのかというとそうではない。区画の変わりに登場したのが,都市の社会性を示す「社会的価値」という要素だ。社会的価値は「工業」「財産」「創造」「信仰」「服従」「知識」に分類され,利用できる全ての建物には,必ず1~2種類の社会的価値が割り当てられており,それらの社会的価値を生産,消費するようになっている。それぞれの社会的価値は数値で管理されており,たとえば「創造」を消費する建物を設置したければ,「創造」を生産する建物を消費分以上になるように設置しておく必要がある。
シムたちは自分と同じ社会的価値を持つ建物を好んで都市にやってくる。「工業」を重視すれば労働を求めるシムが集まり,「創造」を重視すれば芸術や娯楽など楽しいことを求めるシムが集まるという具合だ。一つの社会的価値に重視した都市にしたり,複数の社会的価値をバランス良く配した都市など,取り入れる社会的価値によって都市の社会性が変化する。権威や制圧を求める「服従」に重きをおけば,「創造」のシムたちは悪と見なされるし,「創造」を重きをおいた都市では「服従」のシムたちが悪と見なされるという具合に,社会的価値により都市の思想が変化していく。これが今までのシムシティにはない面白い部分である。
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建物は一覧から選択するが,住宅や職場のみ,社会的価値ごとといったフィルター機能があるため,目的の建物を見つけやすい。
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都市の中で生活するシムたちは自由に行動しており個人データも見られる。追跡機能を使って行動を眺めていると面白い。
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税金の概念は取り払われ,職場から生み出される生産高が収入源となる。都市に不満のあるシムが働いていると収入も減ってしまう。
何かと頭を悩ませたシムシティでの収入源であった税率設定,警察署や消防署などの公共施設への月間予算の割り当てなども全て排除されており,職場から一週間ごとに発生する生産高が収入の要となる。生産高は建物により固定されており,満足度(都市の生活に満足しているかを表す数値)の高いシムが,すべてのシフトをこなしたときに得られる金額で,職場の雇用人数に達していない場合や満足度の低いシムが仕事をサボったりすると生産高も減少する。高い収入を得るためには,労働を求めるシムと雇用を求める職場のバランスも重要になる。
忘れてならないのは,警察署や消防署も一つの職場として機能していることだ。たとえば「服従」の社会的価値を好むシムが警察署に就職して機能する。警察署が求める雇用人数に達していなければ,警察署としての機能は低下して都市に悪人が蔓延ることになる。消防署も雇用人数を満たすシムが勤務していても,満足度の低いシムたちばかりならば,火事が起きても消防車は出動しないなんてことも起きてしまうのだ。
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多くの収入を得るには,人口と求人数のバランスのほかにシムが求める社会的価値のある職場を用意することも重要になる。
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建物には特別なイベントを発生させたり,特殊なシムを登場させるアクションボタンが用意されているものもある。効果的に利用しよう。
実は警察官や消防士などは,シムたちが職場や娯楽施設を訪れると一定の確率で発生する「特殊なシム」に属するもので,警察署を訪れたシムが一定の確率で就職して警察官となる。ほかにもガレージバンドから大道芸人やロックスター,新聞社からフォトジャーナリストなど,シムたちに良い効果をもたらすさまざまな特殊なシムが登場するが,逆にスリ,泥棒,放火魔など悪い影響を及ぼすシムも増えてくる。とくに悪い特殊なシムをどう取り締まるのかも市長の腕の見せ所になるのだ。
都市が大きくなり人口が増えていくと,自ずと不満を漏らすシムも増えるし,泥棒やスリなどの厄介な特殊なシムも多く現れる。また,発電所や建物,自動車から排出される排気ガスなどによる環境問題などにも対処していかなければならない。都市が大きくなればなるほど,同時にやることが増えてくるから大変だ。
気ままに都市を作っていき,問題が発生したら逐一対処していく,序盤から今後起こりうる事に対処できるように作っていくなど,いろいろと視点を変えた都市作りをしていくと面白いと思う。
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2つの画像の画面下中央にあるシムの満足度ゲージに注目。市長のやり方次第でシムの満足度に大きな違いが生まれる。
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都市を作る楽しさもあれば,破壊する楽しさもある。作り上げた都市に「流星群」「地震」「嵐」の災害を発生させてシムたちを苦しめよう。
マップの中にブロックを組み立てるように建物を並べていくような手軽さがあり,それにより都市の中に社会性まで生まれる奥の深さも兼ね備えている。都市開発シムとしての難易度は低めに設定されており,あまり深く考えずに都市作りをしても人口は増えて都市は大きくなっていく。そのため,今まで苦しみながら都市開発をしてきた市長さんも,比較的ノンビリ,じっくりと都市開発に挑むことができるはずだ。
都市開発シムの中では比較的プレイしやすい位置づけなので,やはり都市開発シムを初めてプレイするという人にはお勧めできる。問題はシムシティシリーズをプレイしてきたという人になるだろう。かなり大幅にゲーム性が変更されており,今までのシムシティの感覚でプレイすると大きな違和感や戸惑いを感じるはずだ。しかし,自分の好みの都市や街並みを簡単に作れることができ,そして都市に社会性を持たせられるという点は今までのシムシティでは味わえなかった部分だ。このあたりを求めるシムシティファンであればプレイする価値は大いにあると思う。
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情報表示ボタンにあるアイコンを選択すると,自分の把握したい情報をマップ上に表示できる。都市全体を把握したいときに役に立つ。
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頻繁にチェックしたい都市情報画面。環境汚染は回復したが,膨大に増えた犯罪者たちを何とかしなければならない。頭が痛い。

















