シムズファンがプレイした、シムシティソサエティーズ
体験者:山本やんも
ここがちがうよ『シムシティ』と『シムシティ ソサエティーズ』
[建物重視の『シムシティ ソサエティーズ』]
『シムシティ』シリーズをプレイしてきたファンにとって『シムシティ ソサエティーズ』はちょっと異質な印象を受けるかもしれない。タイトルからして"ソサエティーズ(社交、共同体)"とついているのだから、身構えてしまう人がいるかも。けれど『シムシティ』も『シムシティ ソサエティーズ』も、プレイヤーが市長になって都市を発展させ、市民であるシムの暮らしを豊かにするという目的は同じ。シムのためなら額に汗してマウスとキーボードを駆使してがんばってしまうわけだ。
では違う点はなんだろう? 最大の違いは、都市の発展方法。『シムシティ』では、まず発電所を建てて電線を張り、水道管を巡らせてライフラインを確保。それから住宅区、商業区、工業区を決めると、あとはシムたちがやって来て、勝手に工場やビル、住宅を建てていく。市長は地図の線引きが主な仕事だったといってもいい。どんな都市になるのかはある程度予想できても、思い通りに都市の景観を作ることはできなかった。
一方『シムシティ ソサエティーズ』は、すべての建物を市長自ら設置して都市を設計することができる。『シムシティ』が花壇に種をまいて、どんな花が咲くのか待つのに対して、『シムシティ ソサエティーズ』はすでに咲いた花を植えて花壇を作るようなもの。『シムシティ』にはどんな都市ができるのか、意外性の楽しみがあったが、『シムシティ ソサエティーズ』には、自分の思い通りの都市の景観を作る楽しみがあるってわけだ。
しかも『シムシティ』の市長を悩ませていたライフラインも、電力のみになって管理がしやすくなったし、電線も水道管もいらない。市長が引くのは道路だけになったぞ。都市を作る方法はシンプルに、しかし都市を作る楽しみはマキシマムに、というのが『シムシティ ソサエティーズ』の目指すところだ。
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建物を建てるのも市長の役目になった。その代わりに自分の好きな景観を作れるのだ。
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建物はマップ上に方向を決めて設置する。道路から離れていても問題はない。
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ライフラインは電力のみ。電力メーターがレッドにならないように発電所を建設する。
[市長に要求されるのはバランス感覚]
『シムシティ ソサエティーズ』が、ただ建物を置くだけと聞いて、ブロック遊びと変わらなくて、市長の手腕が振るえないと思うのは早合点だ。本作には、建物とオブジェにひとつひとつパラメーターがあり、それによって都市の性格が変化する。建物とオブジェのパラメーターで最も重要な要素は6種類の"社会的価値"で、『シムシティ』で3つの地区の需要と供給のバランスが重要であったように、"社会的価値"の需要と供給のバランスが本作では重要になるのだ。
6種類の"社会的価値"とは、工業、財産、創造、信仰、服従、知識の6つで、建物は必ずいずれかの"社会的価値"を生産、消費、またはその両方を行なう。このバランスをとることが市長としての手腕の見せどころになる。しかし6種類すべてをパーフェクトにする必要はない。バランスのとり具合がすなわち、都市の個性になる。たとえば財産が増えれば重商主義の都市になるであろうし、服従が増えれば規律正しい都市になるだろう。
ちなみに都市の規模の拡大や"社会的価値"の増加によって、新しい建物が建設可能になったり、メダルやトロフィーを贈られたりする。市長として輝かしく思えるプレゼントだ。
建物が重要であると同時に都市には主人公であるシムたちが必要だろう。次は都市に住むシムであるシムたちの生活ぶりを見よう。
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建物をクリックすると見られる"建物カード"。建物の細かい情報もここでチェックする。
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"社会的価値"は6種類。画面上ではわかりやすくアイコンで表示されているぞ。
シムの生活ぶりを観察してみよう
シムのご機嫌をインジケーターでチェック
『シムシティ4』でも、都市の中を歩くシムの姿を見ることができたし、お気に入りのシムを登録すれば、その生活を観察することができた。『シムシティ ソサエティーズ』では、さらにもう一歩踏み込んでシムを見ることができるようになったのだ。オプション画面で視点をフリーにすれば、カメラの視点をほぼシムと同じ高さまで下げることができる。自分で作った都市をシムの視点で見るのはなかなか楽しいものだろう。路上にはシムたちが歩いているのが見えるはずだ。
シムには感情があり、こけしのような形をした"機嫌インジケーター"でシム全体のご機嫌を見ることができる。もちろんご機嫌な市民しかいない都市が理想なのだが、全員を満足させるのはたやすいことではない。インジケーターの中で真っ赤なこけしは、憤慨しているシムで、彼らが増えると職場放棄を行ない、職場の建物が生産する"社会的価値"の生産がストップしてしまう。"服従"を強化する方法もあるが、彼らの要求を呑んで、穏便にことをすまして、スルーしたいところだ。
シムの感情の悪化の最大の原因は娯楽施設の不足。どうしてそんなことがわかるのか?それは機嫌の悪いシムをクリックして、"シム情報カード"を見れば、ひと目でわかる。
「娯楽施設に行こうと思ったら閉まっていた」という意見が非常に多いのだ。ちなみに『シムシティ ソサエティーズ』には時間の概念があって、建物によって利用できる時間帯が決まっている。機嫌が悪いシムに限って午前2時ぐらいに怒っていたりするものだが、シムのクレームは解消しなくてはならない。そこで夜に開店するナイトクラブなどを設置して、彼らの希望をかなえてあげよう。娯楽施設が増えるだけで、かなりのシムの感情がよくなることは覚えておいて損はない。
先に紹介した"シム情報カード"には、そのシムの満足度や現在の行動など、貴重な情報がある。またシムはアクセサリを持つことで、より満足度を保たせることができる。アクセサリは、ショッピングモールなど商業施設を建設すると、シムが自分で購入して持ち歩く。見たところでは携帯電話が多いようだ。
都市にいるシムたちは、その感情を動作でも表現しているので、注意してみてみよう。足元がふらついていたら、病気にかかっているか酔っ払っているかのどちらかだ。
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"視点"をフリーにすると、都市全体からシムと同じ視点まで自由にカメラを操れるのだ。
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建物によって使用できる時間帯が決まっており、夜中にはほとんどの施設が閉鎖される。
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"シムカード"を見ればシムの感情や健康、さらに持ち物までがひと目でわかるのだ。
[特別なシムも登場するぞ]
都市には一般市民のシム以外にも、特別なシムが現れて、市民の生活に影響を与える。最も親しみ易いのは、警官や消防士といった公務員のシム。警官は都市の中を巡回して悪人たちがいないか見張っている。実際悪人のシムも存在する。"スラムの王"という称号を持つシムが登場すると、都市の治安が悪くなり、スリや泥棒のシムが増える。これを防ぐには、警察署を増やすか、都市をスラム化させる低所得者向けの住宅から、よりよい住宅に建て替える必要がある。建物は建てっぱなしではなく、市の状況に応じて建て直すことも重要だってこと。さて、悪いシムしかいなのか、と言えばそうでもない。歩いていると札ビラが飛び散る大物実業家のシムは大歓迎。彼らが都市に現れると景気が上向きになるのだ。それ以外には花柄模様をまとって現れるヒッピーがいる。彼らは娯楽施設を占拠してしまうので、ありがた迷惑なのだが、その陽気な姿が個人的には好きだ。また同じく娯楽施設を占拠してしまうシムに観光客がいる。彼らが来るということは、それだけ自分都市が魅力的だということ。もちろん都市にお金を落としてくれる重要なお客様だ。
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都市の安全を守るために日夜活動する警察官。犯罪者を見つけると都市から追い出すのだ。
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路上で芸を披露する大道芸人。街を歩く人の気持ちをウキウキさせてくれるシムだ。
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魅力ある都市に現れて、娯楽施設でお金を使ってくれる観光客。アロハがお似合いだ。
都市作りの基礎がわかったら景観に凝ろう
各種フィルターで絞り込む
都市の運営が軌道に乗ったなら、都市の景観に凝りたくなるのが人情。せっかく市長が自分で好きなように建物が建設できるのだから、100万ドルの夜景、そそり立つ摩天楼、牧歌的な田舎町など、自分のセンスを活かした都市を作りたい。そこで役に立つのが、"社会フィルター"で、これで"産業"、"楽しい街"、"ロマンチック"などテーマに沿った建物を絞り込むことが可能になる。最初は"普通"を選んでおくのがラクだ。建物はあとで置き換えられるので、最初に"産業"や"資本家"といった利益第一主義のフィルターで建物を選んで、市の財政に余裕が出てきたら、少しずつ建物を自分の好みのものに置き換えていこう。もしくは、『シムシティ』のように産業や商業のエリアと、娯楽施設のエリア、学生街のエリアのようにエリアを分けて、エリアごとに特徴づけることもできる。ただし、警察署、消防署、病院といった重要な公共施設はどのエリアの近くにも置いたほうが安心である。
また"建設メニュー"や"社会的価値"といったフィルターを使用することで、的確に自分が望む建物を探し出すテクニックを覚えておくと、都市作りがとてもスムーズになるぞ。
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"社会フィルター"の種類によっては都市に不可欠な施設が含まれていないので注意。
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ロマンチックのフィルターを通った建物だけで作った街並み。中世ヨーロッパふうである。
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楽しい街のフィルターを通った建物は、見た目もハデでとってもにぎやかな雰囲気だ。
[アップデートを見逃すな]
最後に『シムシティ ソサエティーズ』を起動した際のメニューで、アップデート情報をチェックしておこう。ゲームモードや建物の種類が増えていることがあるので見逃せないぞ。原稿を書いている現在ですでにアップグレードは"#2"になっており、新しいゲームモードが追加されるようになっている。
オススメのゲームモードだが『シムシティ』で敏腕市長だった人には、適度に問題が発生する"ベーシック"か"普通"がよいだろう。初心者ならば"資金無制限"モードがオススメ。都市のバランスを取ることが必要だが、お金は使いたい放題! リッチな気分で短時間で大きな都市を建設できるのが魅力だ。
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『シムシティ ソサエティーズ』を起動すると表示される画面。アップデートも忘れずに。
[忘れた頃にやって来る……]
そうそう、忘れた頃にやってくるのが災害。『シムシティ ソサエティーズ』にも"流星群"、"嵐"、"地震"の3つの災害ボタンが用意されている。市長権限で自分の都市に災害を起こすことができる。自分で作った都市を破壊して、復興するのも『シムシティ』から引き継いだ楽しみのひとつ。ポチッとひとつ押してみる?
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"流星群"を選択すると都市に隕石が降り注ぐ。消防車が何台あっても足りない大災害だ。
















