いざ、ハワイへ! アメリカンフットボールで日本人が世界に挑戦!?

2006年2月11日、プロボウル開催地であるハワイ、アロハ・スタジアムで『マッデンNFL 06』の世界大会「Madden International Championship 2005」が開催されました。

これは「Ohana Day Celebration」(ProBowl前夜祭)イベントの一環として催された大会で、日本、メキシコ、カナダ、ホノルル、ドイツ、イギリスの計6カ国で地区予選を実施、激戦を勝ち抜いたプレイヤーに、現役NFL選手であるドニー・エドワーズとA・J・フィーリー(共にチャージャーズ)を交えた計8名でマッデン頂上決戦を行うというもの。日本からは、先日の日本大会(2006年1月9日開催)を制した“下村哲史”さんが代表として参戦。バスケットボール、サッカー、野球と、世界での日本の活躍が目覚しい今、果たしてどれだけの成績を残せるのか、期待がかかるところです。

しかし、下村さんにはふたつの不安要素がありました。ひとつ目はプラットフォーム。今大会で使用されたのは、PS2ではなくXbox 360。大会に備え前もって練習は行ってきたとはいっても、遊び慣れたコントローラーとの違和感は否めません。そして、もうひとつは開催地。環境の変化が気持ちにどれほどの影響を及ぼすのかは試合に臨む者にしかわかりませんが、一発勝負のトーナメント戦では小さなミスが命取りになりかねません。悔いの残る試合にならないことを、切に祈るばかりです。

これだけ聞くと絶望的な気持ちすらしてしまいますが、下村さんには大きな心の支えがありました。共に日本大会を戦い抜いた(惜しくも準決勝で敗退)友人が応援にかけつけてくれたのです。同会場で開催されるProBowl(NFLのオールスターゲーム)が目的だったという噂もありましたが……。
なんにせよ、彼の声援を無駄にしないためにも、持てる力を出し尽くして欲しいところ! 会場内のボルテージも上がり始めた頃、スタジアムに始まりの合図が響きわたり、いよいよ戦いの火蓋が切って落とされました。

下村さんの1回戦の相手は、地元ハワイ代表。スタジアムの芝目からおいしいホットドッグの売店まで知り尽くしている強敵です。個人的な見解では、苦戦を強いられること必至と思いましたが、そんな気配は微塵も見せずに快勝。鮮やかに初戦を突破いたしました。下村さんの強さの秘密は、自らが大学でアメリカンフットボールをプレイしているというところにもあります。憧れの会場での試合ということが、彼の見えない力になっていたのかもしれません。

初戦の勢いで臨んだ準決勝の相手は、ビールがおいしいドイツ代表。今年はFIFA ワールドカップ開催年だということもあり、「フットボールと名の付くものでは負けられない」という気迫がこちらまで伝わってきました。
実際に試合はどうだったのかといいますと、一戦目とは打って変わって大苦戦。先制を決めるも、強引な攻めが裏目に出て逆転を許してしまいます。どうにか取り返さなければならないところなのですが、太陽がちょうど嫌な角度でモニターを照らし、とにかく画面が見づらい。開放的で気持ちいい屋外でのプレイが、マイナスへと働いた瞬間でした。時間が進むにつれて焦りが… 一発形勢逆転を狙って投げたパスがインターセプト!これまでランプレイとショートパスを上手く組み合わせて勝ち上がってきただけに悔やまれます。
最終的に3回ものインターセプトを受ける等、普段の実力を出し切れずに敗退。決勝へとコマを進めることはできませんでした。
激戦を勝ち抜き、見事優勝を手に収めたのはカナダ代表。優勝賞品として来シーズンの観戦チケットが手渡され、マッデンの世界大会は幕を閉じました。

余談ですが、翌日、同会場で行われたProBowlに、下村さんを始め世界大会に参戦した面々が招待されました。オープニングには米軍のパラシュート部隊がフィールドに降下したり、ハーフタイムショーではバックストリートボーイズも登場。その他にも戦闘機が編隊を組んでスタジアム上空を飛来したりと、とにかくお祭り騒ぎの大会でした。
また、試合前にスタジアム脇で行われた「テールゲートパーティー」にはカウボーイズのQBとして3度のスーパーボウルを制覇したトロイ・エイクマンや、カウボーイズの攻撃ラインをつとめたレイフィールド・ライトなど豪華なゲストが出席。下村さんもご満悦の様子でした。

下村さん、ハワイ大会への参戦、お疲れ様でした。
そして、日本大会へのご応募・ご参加いただいた皆さま。ありがとうございました。
弊社では、このようなイベントを継続して展開できるよう努力して参ります。皆さま、引き続きよろしくお願い致します。(スタッフ一同)

〜日本代表下村さんからコメントを頂きました〜

<日本大会について>
マッデンの大会に参加するのは今回が初めてで 自分の実力が世間ではどの程度のものなのかが分からず、とても不安でした。大阪大会は人数的には少なく寂しい感じもしましたが、やはり大阪らしく 盛り上がる人が多くて和やかな雰囲気の良い大会でした。

東京大会はやはりアウェーということもあり、応援は東京側に集中していましたが 対戦相手の方は皆良い人ばかりで気持ちよく試合ができました。新幹線のチケットがタダだったので、友達と東京観光ができたのは良かったです(笑) 。

日本のマッデンプレイヤーは、競技人口が少なさのためか、対戦慣れをしていない感じがしました。
対人戦でしか使えないテクニックもいっぱいあるのですが、そういうのもあまり知られていないみたいです。

<世界大会について>
ハワイツアーは一言で言うなら“最高”でした!
北米チャンピオンシップの会場で憧れのNFL選手に会えただけでなく、一緒に記念撮影をしてもらったり、サインまで頂きました!
全部で10名くらいのプロボウル選手にもらえたのですが、こんなの普通じゃありえないことだと思います。
プロボウル当日のテイルゲートパーティーにも参加させてもらい、NFLのチアとの写真も撮ることができました。
トロイ・エイクマンや殿堂入りの元選手の方々も見れたりととにかく凄い会場でした。

マッデンの世界レベルは、やはり高かったです。
北米大会は日本のPS2版と同じ内容のXboxで行われていたのですが、日本では見たことが無いテクニックが飛び出し、びっくりさせられました。
日本版で試してみたところ、海外版だけの仕様な様子。この点はやはり世界で統一してもわらわないと、不公平があるように思いました。
しかし、アメリカの人たちはけっこう強引な攻め方をするので、やり方次第ではまったく勝てないわけでもないなと思いました。

肝心の僕の大会はXbox360版で行われましたが、結果はドイツ代表(フィラデルフィア イーグルスを使用)の17歳に準決勝で敗退しました!
先制しているのに、あせってムリなパスを投げてターンオーバーを連発したのが敗因です。布石としては、前日のプラクティスでドイツと練習していたのですがT・O(テレル・オーウェンス)のロングパスを何発が決められ それにビビッていたのがあると思います。
僕のラムズのランは出ていたので、自分のスタイル(ランとショートパス)を貫くべきでした! 反省。
他にはプラクティスでイギリス代表、メキシコ代表、ハワイ代表と対戦しました。ロングパスを決めてくる人が多かったので、僕も練習しないといけないな、と思いました。

すべての大会を振り返って思ったことは、決してマッデンの日本のレベルは低くないと思いました。
アメリカは競技人口が違うので経験の差だと思います。対戦慣れしているので、全てのプレーに迷いが無く、知り尽くしている感じでした。
結局、僕にとっての最大のライバルは、大学でアメフトを教えていただいているコーチだなと思いました。


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