| Qスパイダーについて
昨年、Qは一般エージェントの標準装備とするべく、リモコン操作が可能な特殊爆弾を完成させた。クモに似せて作られたこの「Qスパイダー」は、動きが素早く、ボディが平べったいので発見されにくい。また、その破壊力は特筆すべきものである。
Qスパイダーは、折りたたむと6x8x1.5インチの大きさに、脚を広げると18インチの大きさになる。重さは2ポンドに満たない。この軽さのおかげでQスパイダーは地面の状態に関係なく移動できる。胴体は航空機用の軽合金製で、脚に重量増を抑えつつ強度を確保するため軽量のチタンを使って補強が施されている。動力源は小型の燃料電池だが、稼働時間が問題になることはほとんどない。脚の駆動にはチタン製の小型サーボモーターと人工筋肉が用いられている。
コンセプトスケッチと屋外運用テストの写真を下に掲載。これら機密資料の外への持ち出しを禁ず:
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Qスパイダーの開発にあたって想定された任務は次の2つである:
偵察:搭載されているデジタルカメラの映像を中継可能。また、ほとんどの地形を静かに(低速時に限る)移動できる。そのためエージェントに先がけて敵地を調べるのに理想的である。カメラが捉えた映像はエージェントが着用しているMI6標準装備のコンタクトレンズシステムに投影される。慎重に運用すれば、エージェントは自らを危険にさらすことなく、敵施設の大半を調査できるだろう。
爆破:Qスパイダーは8オンスのC4爆薬を内蔵している。これを爆発させれば半径10フィート(約3mm)以内の敵を無力化することが可能で、さらにそこから半径20フィート(役6mm)以内にいる敵にもダメージを与えることができる。 Qスパイダーの取り扱いには慎重を要する。機械の脚は壊れやすく、落下の衝撃で装置が損傷すると自爆システムのスイッチが入る。Qは発明品が敵の手に落ちることを好まないのだ。Qスパイダーに遭遇した敵はえてして武力をもって対応しようとするが、攻撃を受けた場合も自爆スイッチが作動するので注意すること。スバイダーボムの回収は容易で、偵察完了後はすばやく収納状態に戻すことができる。
QはQスパイダーへの武装の追加を検討中である。現在のところは、睡眠薬を注入するダーツなど、何らかの弾丸を発射するタイプの装置の研究が進められている。装置のアップデートについては、実用化後ただちに全エージェントに通知する。
Qスパイダーは最大5キロのスピードで静かに歩行することが可能である。スパイ活動の必要がない場合は、この2倍のスピードで歩行できる。
エージェントが同時に装備できるQスパイダーは3機までとする。3機以上の装備を要求する場合は、QとMの認可を必要とする。 |