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辻
ひと言に翻訳作業と言っても、我々が行う翻訳はとてもタイヘンな作業なんです。オリジナルで使われているテキストをただ翻訳しただけではなく、それを日本の脚本にしなければならないんですよ。この作業は、翻訳というよりも、ニュアンスを変えずに脚本を書き直す作業と同じです。
尾崎
そうですね。でも、EAは発売しているすべてのタイトルでこの作業を行っていますので、他社よりはノウハウがあると自負しています。やっぱり英語圏と日本は、文化が違うので言葉ひとつひとつの言い回しが異なります。作業はタイヘンですが、最終的にはユーザーさんが遊んだときに楽しめる作品にならなければいけませんからね。
辻
翻訳の作業を行うのはストーリーの脚本だけではないんです。ストーリーのほかに、キャラクターのセリフにも注意して再構成しています。そうしないと日本人がゲームを遊んだときにセリフを聞いて、「あぁ、いいな!」と感じてもらえないですから。
『ブラッドレイン』は海外では発売されてから時間が経っているタイトルです。なので、日本のゲームファンのなかには、すでに海外版をプレイしている人もいるかと思います。でも、我々が作った日本語版をプレイしていただけたら、きっと再発見があると思いますよ。『ブラッドレイン』は海外のタイトルには珍しく、非常に奥が深い作品なんです。バックグラウンドもキチンと用意されているなんて、まるで日本のゲームみたいです。このあたりも考慮して、脚本の制作には十分注意して取り掛かりました。
尾崎
なので、日本語版としてでき上がった脚本には、オリジナルを直訳しただけの部分はほとんどありません。日本語らしい文体やセリフになってますので、とてもカッコイイ脚本になったと思います。
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