ケンタウリへの旅
EPISODE 35
:パート8

「プラヴィン」
また、呼ぶ声が聞こえた。彼がクィックリンクを手渡したエンジニアの元からだ。
プラヴィンはそのリンクをつかんだ。手が震えていた。「ジョンか?」
「あぁ、プラヴィン。」
「今どこにいるんだ?ジョン。大丈夫か?」
短い、震えるような笑い声が聞こえた。「誰の身も安全ではないさ。私は今、船の中心にいる。撃たれてしまった。」
「そこで待っていてくれ。誰かをよこす!」プラヴィンは話しながら、想いが彼の中を駆け巡った...誰をやろうか?どうやってそこまで?
「いや、もう手遅れだ。ここには私しかおらぬ。それに、私はもう長くはない。」
「ジョン...」プラヴィンは言いよどみ、プリアを見下ろした。彼女はこときれそうだった。彼は彼女の髪をかき上げ、それはとても確かなものに感じた...小さく、身近な喜び。「我々はみな、ここで死ぬ のだな。」
船長の声が返ってきた、震えて弱々しく。「たぶん、違う。私は...切り離すことができる。」

「船長、私は...」プラヴィンは言った。彼の声はかすれていた。
そして彼は自分の手を見た。プリアの血で覆われ、それが彼の身体をも覆っているのを見た。彼は彼女の顔を見つめ、一瞬の後、彼女の最後の呼吸が、彼の絶望的な悲しみに取って代わった。
彼は、戦う乗組員達への怒りと憎しみに想いをめぐらした。彼は新しい世界への想いをめぐらした、希望へと。そして、彼は、彼の友も同じ想いを抱いていることを知っていた。
「救うことに価値があるだろうか?」囁くような声がクィックリンクから聞こえた。「彼等は何世代も戦い続けるだろう...平和などありはしないさ。」
「決して。」プリアがつぶやいた。昏睡のさなかで。プラヴィンは彼女を見、彼女の手を握った。
「決して...」彼女はまたつぶやき、その言葉を繰り返した。
プラヴィンは注意深く彼女を見つめた。決して。これは...問いかけだったのか?
「決して?」プラヴィンは小さな声でクィックリンクに呼びかけ、そして再びプリアを見つめ、彼女の手を取り、快方へ向かうよう願った。「君次第だよ。」

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