ケンタウリへの旅
EPISODE 35:パート7
ミリアム・ゴッドウィンソンは、気づくと倉庫の中にいた。ほの暗い灯が差していた。
彼女は、争いを避けるように背後のハッチを勢い良く閉じた。
あぁ、私はどこにいるの?
彼女は地図を呼び出した。彼女は二つのベイをつなぐ接合部の近くにいたが、隣接するトンネルへのハッチは閉じられていた。なぜ?
死んだベイ。そのベイは船が損傷を受けた時点で見捨てられ、船から遮断させられており、ユニティ号がダメージを受けるごとに遠い存在となっていた。
彼女はプレッシャースーツを着込み、気密室へと向かった。そこで彼女は小さな観察パネルを開き、光輝く船の外部を見渡した。
彼女は大きく眼を見開いた。ここから見る船は、変形させられた金属を越え、完全にダメージを受けた光り輝く地表であった。これは地球の再現、黙示録の始まり、焼け焦げた死体があちこちに転がっているという状態だった。
光が照らし出す世界は、表面の高低を浮き彫りにした。彼女の目に損傷を受けたベイが映った。そこからは生き物の証しはうかがえなかった。
でも...待って。
その奥に、小さなシャフトの中に、彼女は小さなパネルを認めた。そして、そこから...灯が動くのが見える。彼女はその灯がまたたくのを見守った。なにかの動きがガラスに映っているの?
いいえ、彼女はある想いでいっぱいになり、それは彼女の背筋を駆け登った。SOSだわ...誰かがそこに生き残っている。冷凍カプセルが開いたら、そこには人々がいるはず。着陸ポッドの後ろに閉じ込められ、おそらくは放射能を浴び、病んで目の見えない者もいるはずだわ。
ああ彼らは羊飼いを必要としているのよ。
彼女の目はその輝きに満ち、神が彼女を導いているという想いに導かれ、彼女が新しい世界に向けて必要とする道具を手渡したかのようだった。
彼女は気密室のドアを開け、でこぼこした表面を、死をも怖れずに、船の表面へと歩みだした。
彼女の民に受け入れられるために。死の影の谷を抜けて。