ケンタウリへの旅
EPISODE 35:パート2
ガーランド船長は、船の通路を身をかがめたまま進んだ。彼には激しい争いの音と、彼の身体の下から響いてくる船の構造が上げる恐ろしいうなり声が聞こえた。
事態は最悪だ。彼は思った。戦いの音、生き残りと場所を求めて人が人と争う恐ろしい戦いは、もはやあまり気にならなかった。彼は今や、船の立てる音にだけ気持ちを集中させた。彼の船に。
着陸ポッドはまだ切離されていない。彼等は私がポッドのリリース命令を実行するのを待っている。だが、私はすでにその命令を下してあるのだ。それは、着陸ポッドが接続されたまま、ユニティ号の上部構造全体が「惑星」の大気圏に向けて、方向を失いながら旋回しているということを意味する。我々は正しく大気圏に突入することはできないだろう。ガーランドにはわかった。上部構造は燃えてしまうように作られている。しかし、着陸ポッドを抱えたままではない。我々は皆、ここで死んでしまう...人類に残された最後の者たちが!
彼は隣接したタッチパネルのところで立ち止まり、船の構造図を呼び出してみた。警告ランプがそこかしこで点滅しており、船の結合部は強力な張力のあまり壊れる寸前だった。
何故、着陸ポッドは壊れていないのだろう?
彼は見つめた。そして彼が見たのと同時に金属の床に足音が響くのが聞こえた。
「両手を上げろ、船長。」声がした。その声は影のように暗く、彼を包み込んだ。