ケンタウリへの旅
EPISODE 26 パート2:
「この船は崩壊しつつあります。」 ザハロフの言葉が指令センターに響き渡り、集まったスタッフの顔を曇らせた。「我々は惑星に近づいているが、ユニティ号の構造にかかっているストレスは限界に近いのだ。」
「...だとしたら?」ガーランドが短く聞いた。
「最悪に備えなければならない。我々の内誰か一人が新しい土地に一歩を踏み出す前に、全ての構造がばらばらになるかも知れない。」
「ここまで来て?」ミリアムが言った。「なぜ今?」
「物理的な問題だ。」ザハロフが言い返した。
「おそらくそうした方が良いのでしょうね。」サンチアゴを捕獲した後、指令センターに次の指令を受けに来たディアドラがつぶやいた。船長は彼女を無視した。あるいは、彼女の言うことを聞いていなかったのかも知れない。
「今ここで別れるべきなのか?」彼は伸び上がってたずねた。「着陸ポッドを試せるほど に近づいているというのか?」
「まだ早すぎます。」ザハロフが答えた。「ただ、準備はしておかねばなりません。全員を眠りから起こし、目的のポッドに移し、供給物を再分配しなければ。惑星降下を果たせるのはたった一隻か、それとも皆無か、その覚悟をしていただかないとなりませんな。」
「全滅ということもあり得るんですか?それでも可能性と呼ぶのですか?」ラルがたずねた。
「あぁ、もちろん、」ザハロフは言った。彼の声には抑揚がなかった。
「船長、着陸ポッドの第一団からの報告をまとめました。」勤務についていたコッター少尉が割って入った。
「よくやった。」ガーランド船長は言った。その背後でディアドラが身を固くした。「第二団を送りたまえ。地表に種を蒔くのだ...我々の内、誰がいつ必要とするかわからないがな。」
「船長。」ディアドラが伸び上がって言った。「それには反対ですわ。私達は宇宙を旅してゴミを撒き散らしているのですか?それが私達流の惑星への挨拶なのですか?」
「そんなことを言っている場合ではない。」彼はただ、冷たく言った。ディアドラはまた息を呑んだが、ガーランドの瞳に宿る怒りを認め、急に指令センターの中に新たな意味での捨てばちな気分が広がっているのを嗅ぎ取った。今や、このミッションは哲学ではなく、生存を目指しているのだ。